人間関係で悩み転職を繰り返してきた女性のケース

20代女性
20代後半の女性で、調剤薬局2年、調剤薬局3年、調剤薬局1年と転職を繰り返されてきた方のケースをご紹介いたします。

この方はこれまで働いた職場全てで人間関係に悩み、それを理由に転職を繰り返されていました。もちろん、これまでの転職活動の際にも人間関係を重視して転職先を探してはいたのですが、「店舗の雰囲気がアットホーム」だったり、「面接を担当してくれた管理薬剤師さんが優しそう」というような曖昧な情報で判断するしかなく、入社しても結局うまくいかなかったとのことです。前回の転職の際には人材紹介会社を利用され、担当したキャリアコンサルタントの「この薬局の社長はとてもいい人」という言葉で入社を決められましたが、実際にその社長さんと一緒に働くわけではなく、現場の同僚の方とはうまくいっていない状況でした。

今回、転職サポートを担当させていただくことになった私は、この方がこれまでの職場で悩んだ「人間関係」とは具体的に何か、どのような状況でどのような人とどのような問題があったのかを詳しく伺っていきました。その結果、彼女がこれまで働いた職場全てがパート薬剤師さん中心の人員構成だったこと、入社間もない時期に古参のパート薬剤師さんに嫌われてしまったこと、そこから他のパート薬剤師さんとの人間関係もギクシャクしていったこと、数少ない正社員薬剤師との関係には問題を感じていなかったことがわかりました。

私は、それなら正社員薬剤師中心の人員構成やオープンしてから日が浅く古参の従業員が存在しない調剤薬局であれば彼女もうまくやっていけるのではと考え、合致する求人情報を探し、ご紹介しました。複数の求人情報の中から、正社員3人とパートさん1人で3ヶ月前にオープンしたばかりの調剤薬局の面接を受け、経営者の方と管理薬剤師の方の話を聞いた上で、入社することを決めました。新しい職場では人間関係に悩むことなく楽しく働いているそうです。

人間関係というと曖昧でとらえどころがなく、具体的な問題解決が難しいように思われがちで、店舗の雰囲気や同僚や社長の性格がよいといった点を強調してしまうキャリアコンサルタントも多く存在します。しかし、雰囲気や性格というものは人によって捉え方が異なりますし、たまたま合ったとしても同僚の異動や入退職で一緒に働く人が変わり職場の雰囲気が変わるということはよくあります

今回のケースではこれまで生じた問題を分解して傾向・原因をつかむことで、具体的な問題解決策を提示できました。オープンしたばかりの店舗であれば彼女との相性が悪い古参の従業員は存在しませんし、正社員中心で運営するという方針の薬局さんなので今後正社員とパートの比率が大きく変わるおそれも限定的です。比較的短い期間で転職を繰り返されてきた方なので、是非今度は人間関係に悩むことなく長くお仕事を続けていただければと思います。