生き残る薬剤師になるために最も重要なこと

医薬分業率も既に70%まで上昇し、6年制の薬学生も続々と市場に出てきている昨今、「薬剤師バブルが終わりつつある」という意見を目にする機会が多くなってきました。その中で、「生き残る薬剤師」というフレーズが多用され、薬剤師さんからも「生き残る薬剤師になるためにはどうしたらいいのか」というご相談をよくいただきます。さて、「生き残る薬剤師」になるために必要だと言われているスキルは『在宅』『コミュニケーション能力』『薬学知識』『OTC販売』など様々ですが、最も重要なことは何なのでしょうか。

私は、生き残る薬剤師になるために最も重要なことは、「薬剤師さん自身の心身をできるだけ健康な状態に保つこと」だと思っています。新しいスキルを身につけるにも、身につけたスキルを実務に活かすにも、市場の変化に付いていくにも、体調が悪くては思うようにいかないからです。

こうして書くと「健康に気をつけるなんて当たり前だ」と思う方が多いと思いますし、実際にご相談いただいた薬剤師さんに「長く活躍するためには何よりも無理しすぎないことが大事ですよ」とお伝えしても、皆さんあまり熱心に聞いてくださいません。しかし、勤勉な方が多く、業界全体として人出不足でもある薬剤師さんの世界では、つい無理をしすぎて心身の健康を保てなくなる方が珍しくないのです。

特に、大学や就職先などで「そろそろ薬剤師バブルが崩壊する」「薬剤師資格があるだけでは生き残れない時代になる」と、強いプレッシャーをかけられてきた若手薬剤師さんや、働き盛りの中堅薬剤師さんにその傾向が強いように感じます。

私が過去にお話した若手薬剤師さんにも「生き残る薬剤師にならなければ」という気持ちで無理をして日々ハードワークと自己研鑽に励み、ついには心身に不調をきたして長期休業したり、お仕事をペースダウンせざるを得なくなった方が何人もいらっしゃいます。

せっかく「生き残る薬剤師」になるためにスキルを磨いて頑張ってきたのに、その頑張りによって体を壊してキャリアアップもスキルアップもできなくなってしまうというのは本末転倒で、絶対に避けるべき事態でしょう。

もちろん、若くて体力があるうちに頑張ってスキルを磨くというのは、中長期的なキャリアを形成する上で非常に重要なことではあります。ただ、「薬剤師さん自身の心身を健康な状態に保つ」ことができなければ、中長期的なキャリア形成どころか働き続けることすら難しくなってしまうのです。

まだまだ薬剤師業界は人手不足ですので、忙しい薬剤師さんが多いと思いますが、心身の不調や強い疲労を感じたら無理せず早めに休むようにしてください。もし、どうしても現職でそれが難しいということでしたら、転職をお考えになった方がよいと思います。

弊社キャリアコンサルタントが薬剤師さんひとりひとりのキャリアプランやライフスタイルを考慮しつつ、少しでも心身への負担を減らせるようお手伝いいたします。お気軽にご相談ください。

「生き残る薬剤師」になるためにはどうしたらいいでしょうか。いろいろな経験やスキルなど挙げればキリがありませんが、一番大事なのは自分自身が健康であることです。体を壊してしまってはキャリアアップもスキルアップもありません。人手不足の薬剤師業界だからこそ、心身の不調や強い疲労を感じたら無理せず早めに休んでください。どうしても現職では難しければ転職を視野にいれるべきだと思います。