結婚し今後の働き方に悩まれていた30代前半の女性のケース

30代女性

新卒から名古屋市の総合病院に10年間勤務してきた女性薬剤師の方の事例をご紹介します。

病院薬剤師としてやりがいを感じながら勤務をされていたものの、当直や夜勤などもある総合病院であったため、同じ病院内のほかの薬剤師の先輩などが子育てをしながら勤務し続けることが難しく、結婚を機に退職をする薬剤師の方が多い環境でした。ご自身が結婚をすることになったため、産休育休を取得して、子育てをしながらでも勤務し続けやすい職場を希望して、転職活動を始めました。

しかし、ご本人が今後どのようなライフスタイルになっていくのか(子どもができるのか、できたとすればどのような働き方が望ましいのかなど)を現段階において決めることができない状況であったため、転職活動においても雇用形態や勤務時間、年収などの条件を具体的にどうしたいのか決めることができずに悩まれていました。

また、どの事業所でも「産休育休は取得できる」や「子育てしながら勤務しやすい」と求人広告には記載してあるので、どこが実際によいのか分からない状況でした。そこで、相談を受けた私は、時短勤務制度の取得可能期間に着目しました。どこでも同じように思える時短制度ですが、子どもが何歳まで時短勤務が可能かは会社によって異なります。育児介護休業法では子どもが3歳未満の場合には時短勤務を認めることが義務付けられている一方で、3歳以上の小学校就学前の子どもについて時短勤務を努力目標に留めています。

事業主は、3歳未満の子を養育し、又は要介護状態にある対象家族の介護を行う労働者については、勤務時間の短縮等の措置を講じなければなりません。
また、事業主は、3歳から小学校就学前の子を養育し、又は家族を介護する労働者については、育児・介護休業の制度又は勤務時間の短縮等の措置に準じた措置を講ずるよう努めなければなりません。

小さなお子さまのいる状態で、最初から時短勤務を前提に正社員として転職するのは難しいので、このタイミングで時短勤務制度が小学校卒業時まで取得が可能な薬局をご紹介しました。法律上の義務である3歳まで、努力目標である小学校入学までではなく、会社の方針として小学校卒業までの時短勤務を制度化している会社であれば、実際に産休育休の取得や時短勤務制度の利用に際しても安心です

結果的には転職時のご年収も450万円から520万円にアップすることができ、入職後は産休育休を取得した後、時短勤務制度を利用しながら勤務していらっしゃいます。時短勤務制度を取得したことにより、短い勤務時間数でパートとして働くよりも高い収入を得続けることができ、無理なく子育てとの両立をしながら、現在は2人のお子さまのママさん薬剤師として勤務し続けていらっしゃいます。

薬剤師さんは半数以上が女性ですので、家庭や育児と仕事との両立は大変重要です。産休育休や時短制度について知識として知っているだけでなく、薬局・病院の育児と仕事との両立に対する姿勢を薬剤師さんのキャリアと結びつけて考えられるキャリアコンサルタントをお勧めします