現職が忙しく転職したいが退職が受け入れられずに困っている40代女性のケース

40代前半女性2現職が忙しく転職したいが退職が受け入れられずに困っている40代の女性薬剤師さんのケースをご紹介します。

この方は、調剤薬局で5年勤務後、結婚出産による10年のブランクを経て、現在は調剤薬局で正社員として勤務して5年目の方でした。現職は慢性的な人手不足で残業が多いため、帰宅が遅くなったり休日に突然出勤せざるを得なくなったりして、家族から不満が出ていました。

ご本人も現職に入るときはここまで忙しくなるとは思っていませんでしたし、もっと家庭のための時間を取りたいと考えて現状の改善を現職に訴えてきましたが、「もうちょっと待って。」と言われるばかりでなかなか改善されません。

そんな状態が何年も続き、さすがのこの方も残業の疲れと家族からの不満に耐えられなくなり退職願を社長に渡したのですが、「みんな大変なのにこんな勝手なことをするなんて何を考えているんだ。非常識すぎる。退職は認めない。」と強い口調で言われ、退職願も突き返されてしまいました

何年も我慢してきたのに非常識で勝手だと責められてしまったこの方はもうどうして良いかわからず、「私が非常識なのかな。退職を認めてもらえるまでは我慢するべきなんだろうか・・・」と転職を諦めかけていたそうです。

すっかり落ち込んでしまったこの方から相談を受けた私は、法令上は現職が許可しなくても退職を申し出てから2週間で退職可能であること、法令はともかく一般常識としても退職を申し出てから1ヶ月~3ヶ月ほどで退職できるのが普通であり、人手不足な中で何年も前から状況の改善を訴えつつ勤続してから退職を願い出たことは勝手でも非常識でもないことを説明していきました

自分が退職しようとしたことがそう非常識なことではないと分かり、少し気を取り直されましたが、やはりまだ現職に退職を申し出るところまでは思いきれないようでした。そこで私は、まず転職活動をして良い転職先を見つけてから現職に退職を申し出ることを提案しました。

この方に限らず、薬剤師業界では現職からの引き止めにより退職まで数ヶ月かかってしまうという方が珍しくないため、採用する側も「いい人が入ってきてくれるんだったら入社まで多少待つのは仕方ない」と考えていることは多いのです

この方の希望に合う転職先の中から、退職の時期が不透明で入社が早くとも数ヶ月後になってしまうことにご納得いただける薬局を何社かピックアップし面接を受けていただいたところ、その中のとある薬局がご本人の希望にピッタリで、面接の場で入社が決まったそうです。その薬局ではちょうど半年後に産休に入る予定の方がいるため、それまでに入社してくれれば良いとのことでした。

それから現職との退職交渉に臨まれましたが、以前と違って「自分は非常識な申し出をしているわけではない。」という自信がありましたし、既に入社したい転職先が決まっていたことにより「○○薬局で働くために退職する」という前向きな気持ちになっていたため、落ち着いてはっきりと退職を申し出ることができたようです。

そうなると現職の方も退職を受け入れざるを得ず、事前に思っていた以上にすんなりと退職が決まり、無事に転職することができました。

この件に限らず、既に転職先を決めた薬剤師さんが時期や理由も明確にした上ではっきりと退職を申し出たにも関わらず強硬に退職を阻止されたという事例はそう多くはありません現職の方としても、辞めることを決めている人に嫌がらせのように引き止めを続けても無意味なので、そんなことに労力を費やすより辞めるまでの間できるだけちゃんと働いてもらったり引き継ぎに協力してもらった方が得なのです

「どうせ今は辞められないし」と転職活動を諦める前に、是非一度私たちにご相談ください。