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薬剤師の処方科目別働くメリット 小児科編

調剤薬局は、店舗の立地によって応需する処方箋の科目が異なります。小児科門前薬局は仕事内容が細かく、忙しいことが多いと言われているので避けている薬剤師さんも多いのではないでしょうか?しかし、小児科門前の薬局は一度経験しておくと薬剤師としてのスキルアップやキャリア形成にとても役立ちます。では小児科門前の薬局で働く場合、具体的にどのようなメリットがあるのかというと、以下の6つのメリットがあると考えられます。

<小児科門前の薬局で働くメリット>

1.小児薬用量をまとめて覚えられる。

2.散剤、水剤の調剤のスキルアップができる。

3.子供特有の疾患について勉強できる。

4.子供の薬の飲ませ方について学ぶことができる。

5.来局者の年齢層が他の科目と大きく異なる。

6.来局患者様の成長をみられる。

それではそれぞれの点について具体的にみていきましょう。

小児科の処方箋から学べることは多い

1.小児薬用量をまとめて覚えられる

子供に使われる薬の用量は体重や年齢ごとに異なります。内科や他の診療科の門前でも小児科の処方を受けることがありますが、頻度が少ないので薬用量を記憶できるほどの数をこなすことは難しいでしょう。しかし、小児科門前薬局では小児科処方を数多くこなすことができるので、自然に小児薬用量を覚えられ、小児薬用量をいちいち調べなくても用量が適正かどうか判断できる知識を身につけることができます。

2.散剤、水剤の調剤のスキルアップができる

小児科以外の科目でも散剤、水剤の調製はありますが、小児科の処方は7.8割が散剤、水剤です。さらに小児科は混み合うことが多いうえ、お子様を長時間待たせることができないので、調剤のスピードが要求されます。そのため、自ずと調製速度が向上していくのです。

3.子供特有の疾患について勉強できる

子供特有の疾患はたくさんあります。アデノウィルス、ロタウィルス、突発性発疹、溶連菌など、大人があまりかからない感染性疾患が流行するので、内科門前の薬局ではみることのできない疾患を学ぶことができます。また、色々な感染性疾患についてまとめて勉強することができるので、どの抗生剤がどんな疾患に用いられやすいかなどの知識を整理することも可能です。なお、抗生剤に関する知識は、風邪などの処方箋を受けるときにも役立ちます。

小児科ならではの知識がつく

4.子供の薬の飲ませ方について学ぶことができる

子供の薬の飲ませ方は、教科書で調べればすぐにわかりますが、教科書通りの方法ではうまく飲んでくれないことも多くあります。小児科門前薬局ではたくさんのお子様が来局するので、「こんなものに混ぜたら飲んだ」、「こんな風に飲ませると、簡単に飲んでくれる」などの体験談を聞くことができます。さらに経験豊富な先輩薬剤師からより実践的な方法を教えてもらうことも可能です。教科書には書かれていない、現場ならではの知識を蓄えることができるのです。

5.来局者の年齢層が他の科目と大きく異なる

小児科門前の薬局は、子供やその両親が主な来局患者です。他の科目では来局者は高齢者が中心となるので大きく異なる点と言えます。小児科の処方箋を扱う薬局では単に薬をお渡しするだけでなく、例えば待ち時間に子供が泣き出してしまった場合に、手の空いている薬剤師がシールを渡してあげるなど、子供の相手をしてあげることもあります。それゆえ子供が好きな方や、小さい子供と接してみたい方にはおすすめです。

6.来局患者様の成長をみられる

長く小児科門前薬局に勤務していると、赤ちゃんの頃から通っていた子が成長していく姿をみることができます。大きくなって来局頻度が下がった患者様が久しぶりに来局され、成長した姿に驚くことが多々あり、少しでも成長のお役にたてたと思うと仕事の充実度も上がります。これは小児科門前薬局ならではですね。

都内在住の薬剤師ママさんの体験談

小児科門前薬局はとても忙しく、仕事内容もとても細かく、大変だというイメージがありました。正直、少し躊躇していた部分もあったと思います。結婚をして転居するタイミングで転職活動をしていたとき、面接官である人事の方に、「今後子供をつくることを考えているなら、一度小児科を経験しておくといいですよ」とアドバイスをもらいました。それを機に小児科門前薬局に転職し、2年ほど勤務しました。今は他の診療科門前で働いていますが、小児の患者様も来られるので、調剤や服薬指導をする際に小児科門前薬局で身につけたスキルが役立っています。また、現在私自身も幼児の息子の子育て中ですが、息子が感染症にかかった際に、何の感染症か類推できるようになりました。また、オムツかぶれや肌荒れについても、何の薬を使うのがいいのかある程度判断できるので、プライベートでも小児科門前薬局での勤務経験が役立っています。

このように、小児科門前薬局は一度経験しておくと、薬剤師のキャリア形成やスキルアップに非常に役立つと言えます。その後他の診療科門前で勤務することになっても、小児科門前薬局で身につけた知識やスキルは必ず武器になってくれるはずです。一度検討してみてはいかがでしょうか?