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キャリアに悩む薬剤師に”効く”西鶴先生のお悩み相談室

  • キャリア

病院や薬局等で仕事をしていると必ず悩みはでてくるもの。このコラムでは長年、薬剤師のキャリア相談に従事してきた西鶴智香先生に薬剤師さんから寄せられた悩みや相談に回答していただきます!

30代前半男性の薬剤師さんからの相談

お金も稼ぎたいし、趣味等の余暇の時間もほしい。今後の働き方に関して迷走しています。

30歳前後のキャリア・トランジション

30代になれば、20代の時と違い、薬剤師としてのスキルも上がって、仕事を任される場面が多くなり、多少なりとも自分に自信がついてきますね。また、仕事のどの部分に集中せねばならないかがわかって、力の抜き加減も上手にできるようになって、心に余裕も出てくると思います。社会人になって5、6年くらい経て30歳前後あたりで、ふと、自分のこれからの人生、どうしたらいいかと再度キャリア設計を考え始める方は多いです。
そもそも、「キャリア」とは、仕事のことだけでなく、学び続けること、家族との生活、余暇のこと、を含む、「人生そのもの」を指すのです。私が伝えている「キャリアデザイン」の意味も、今後の仕事について、だけを計画するのではなく、もちろん余暇の時間も含みますし、何をどう学び続けるかやどんな家族生活を送るか、のすべて含んだ、自分の人生計画のことです。30歳という「年齢の節目」も、実は、誰もが「これからのキャリア」について少し悩み始める時期で、その時期を「トランジション(転換期)」と言います。もう少し説明すると、トランジションは年齢だけではなく、就職、結婚離婚、子供の誕生、異動や昇格、介護、等ライフイベントもその時期になります。おそらく相談者の方は、今、トランジションの時なのだと捉えるといいと思います。こういう時には、新卒での就職活動の時と同様に、再度、「自分はどのような仕事人生を送りたいのか」や、「そもそも自分は、仕事に、人生に、何を望んでいるのか」について整理することが有効です。

自分を整理し、当面の目標を立てる

さて、自分を整理することから始めるといいのですが、ここで大学卒業時の24歳の時、今の組織を選んだ「入社動機」は何だったのかを振り返ってみましょう。「こんな薬剤師になりたい、こんな仕事がしたい」という新人時代の目標について、30代になった今、どう感じていますか?この先のキャリアに迷う時は、再度、なりたい自分像を明確にしていくことが有効です。

お金を稼ぎ、私生活を充実させる、は難しいのか?

さて、「お金を稼ぐことと、私生活を充実させること」は、両立できないものでしょうか?お金を稼ぐ=給料を上げるには、組織の評価制度に依りますが、1:ポジションアップをすることが早道です。もし、ポジションをアップしたら時間が無くなる、と考えていらっしゃるなら、今の組織がそのように思わせているということかもしれません。以前あるドラッグ企業の女性店長の話をお聞きしましたが、店長が女性に替わった後、従業員の残業時間が無くなり定時に帰宅できたとか。実はその店長が子育て中の方だったせいで、店長自身が時間通りに帰宅できるように、段取り良い仕事、素早い決断を意識していたそうです。別の独身女性店長は、同期との旅行に行く時間を作りたいからと、自分が率先して動いて周囲の信頼を得ることで、自分の有給も取りやすくしていた、とも話していました。ポジションをアップしたら時間がなくなる、というのは、組織によるし、その方の仕事ぶり次第ということも理解しておくといいと思いますね。趣味に割ける時間を確保するためにも、自分がマネージャーの立場になって有給取得促進をする役割を担い、そのために率先して業務改善を行えば、皆なに有益だと思いますよ。何よりもそれは、自分のキャリア実績になりますから!

2:副業について。組織が副業を許せば、大学での実習のお手伝いや、執筆、専門家としての講演活動など、副収入を得ている方もいます。株式投資などの稼ぎ方もありますね。あとは私生活の充実ですが、私も社長業をやりながら、いつかやりたいと思っていた楽器演奏を36歳で始めたんですよ。週1回のお稽古でメリハリが出来て、仕事もより集中できましたね。社員にもその姿を見せて、仕事ばかりせず、趣味や学習で自分を磨き、人生を楽しみなさいと伝えてきたつもりです。ある管理薬剤師の方は、20代の時からダンスを始めて、シフトで働きながら週2回レッスンに通っている方もいます。人生をどう楽しむかは、その人次第なのかな。

時間は限られているからこそ、目標設定し行動変化を!

休日、朝からゆっくり動いていたら、あっという間に夕方が来てしまい、結局何もしなかったと後悔することはありませんか。20代もっとやっておけばよかった、と思うものもあるかもしれません。人は、達成したい目標がないと、行動は変わりません。その行動も、具体的計画を立て、動くことが重要で、目標「お金を●●万円稼ぐ」、そのために「3月までに●をする」、目標「趣味を充実」、そのために「●月までに●を開始」と考えてみて下さい。
こうやって、いつまでに、何を、どうするか、を決めるといいですね。私は20代の時に上司から、「月100万稼ぎたかったら、100万稼げる自分になれ」と言われました。その言葉を今でも覚えていますが、全くその通りだと思い、理想の自分になるために、何をしたらいいか考え、私なりに考えて行動してきました。相談者さんの新たな目標をまた聞かせて下さい。これからも頑張って下さいね。

30代前半女性の薬剤師さんからの相談

周りがどんどん結婚しています。私も結婚がしたいのですが、パートナーはいません。職場では時短勤務の同僚の穴埋めに追われて、忙しい毎日です。

30代前半の独身女性は約4割

30代前半になると、結婚する友達が少しずつ増えてきますね。私が20代の頃は24歳までが結婚適齢期で、25歳はクリスマスケーキになぞらえて売れ残り、なんて揶揄されていた時代でしたね。働く女性は結婚退職=寿退職するのが夢で、結婚後は専業主婦になり、料理と子育てに力を注ぐというキャリアデザイン。多様性なんて全くなし!それが「普通だ」という、単一の価値観でした。稀に、キャリアウーマンと呼ばれる性別関係なく働く女性たちなど、「行き遅れ」「女を捨ててる」などと影口叩かれ、今なら完全なるハラスメントですけど!

さて、時代は様変わりし、結婚する、しないは個人が選択できる時代になりました。著名作家が、「結婚する、しないを選択してもいいとなったら、選択しない人が増えた」とコメントしてましたが、そうかも・・と共感するところもあります。ちなみに年々、日本女性の未婚率は上がっていて、2020年の人口統計資料集によると、30代前半女性の未婚率は38.5%だそうです。ちなみに私も56歳独身。30代前半でパートナーを見つけ長年一緒にいますが、考えるところあって結婚はしていません。こんな生き方も、若い女性達から共感されることもあるのが今!

結婚相手を見つけるために

相談者の方と整理したいのは、まずは、「結婚をいつまでにしたいか」「結婚は自分の人生にとって絶対不可欠なのか」ということからです。結婚が自分の人生に絶対必要ならば、方法を探り、動かねばなりません。今まで私がお聞きした方々は、結婚相談所に登録し、出会った方が多い。「身元がしっかりわかる」「最初から条件に合う人を探せる」等と聞きました。日本は独身男性も多く、仕事が忙しく出会いがないと嘆いている方も多いようで、男性側もこういった相談所に登録されているようですよ。もしくは知人の紹介。この方法もどんな方か最初から情報を得られる。私の会社の元社員は地元が地方都市でしたが、行政が主催するお見合いパーティに参加し、素敵なパートナーが見つかっていました!動けば、相手が見つかる可能性は上がります!

仕事に性別は関係ない

私のことをお話ししますと。私は1990年に大学卒業し、リクルート社に就職。当時の世の中の「普通」を夢見て、入社2年目の24歳で大学時代のBFと結婚を決め、寿退職をしようとしました。当時、企業の人事採用コンサルティング職として、勢いにのり年々成長を続けているドラッグストアを担当していたのですが、自分の結婚退職の話をそのドラッグ企業の女性経営者に伝えたら、「西鶴さん、もう結婚するの?なぜ?」と聞かれ、なぜって、どういう意味だろう?と答えに詰まりました。「うちの会社の将来はあなたの提案に懸かっているのよ。あなたがいなくなったらうちはどうなるのよ。あなたは、今しかできない仕事があることに気づかなきゃ!」と半ば怒鳴られたのですが、私はここでふと、「その通りだな」と妙に納得したんです。

どうしてこんなに結婚を焦っているのかって。そして、今日の私があります。24歳で結婚して子供が2人いる専業主婦になる、というキャリアプランでしたが、偶然の出会いで人生は大きく変わっていきます。振り返れば、私は本当は、結婚が絶対ではなかったのだと思います。毎日毎日仕事に追われて疲れ、大した努力もせずに何だかんだと言い訳し、ただ辞める理由を探していただけかな・・。

仕事で腕を磨き、輝く自分になる

私は、薬剤師職は、このDX革命で生き残れるかどうかの瀬戸際にあると考えています。相談者さんは、毎日多くの処方箋に追われ、患者をなるべく待たせまいと調剤もスピード重視だとか。そんな仕事にやりがいはなく、勤務時間も誰かの犠牲になっている、と感じているようですね。私は、こういった薬局の在り方がこの先もずっと続くとはどうも思えません。

外資系企業がポータルサイトを開設し、そこで処方箋を集め、調剤は集中センターで調剤し配達。薬局薬剤師はオンラインで服薬指導をする。こんなビジネルモデルを描いているそうで、想定した通りに実現できるかはわかりませんが、ただ、政府は医療DXを本格的に進めようとしていますし、薬剤師のオンライン服薬指導は自宅からでもOKという計画です。となると、薬剤師の働き方も随分変わっていきそうです。まだ30代前半ですから、これからが薬剤師として20代に身に付けたスキルを本格的に発揮していく時期。「自分を頼ってくれる患者、医師、看護師」をつくるために、「自分だから出来る仕事」を追求してみませんか?自分が仕事をやっていて興味のある領域、少し得意なこと、予防医療に薬剤師が出来ること、等を上司や先輩と話し合ったり、自分でまとめてみることをお勧めします。
結婚は相手あってのことで、不確実なもの。仕事での自分の努力は、確実に身に付くスキルとなります。自分の幅を広げようと学習を続け、自分自身を磨き続ければ、その輝く自分と釣り合う、素敵な男性とめぐり逢えるんじゃないかな。

プロフィール

西鶴智香先生

キャリア・ポジション代表 西鶴智香氏

 

大学卒業後、株式会社リクルート入社。企業の新卒採用、人事教育に関するコンサルティング営業や、薬学生、薬剤師の採用・教育のコンサルティングを経験。その後、営業企画職に異動し、大学での就職ガイダンス講師や、学生の就職相談を担当。退職後は人材派遣会社・福岡オフィス開設責任者として勤務したのち独立起業。独立後は全国のドラッグストア、薬局、病院等に向けた人事コンサルティング・職員研修、薬剤師を対象としたキャリアカウンセリング事業を開始。現在は、薬学部・看護学部で、「キャリアデザイン講義」を担当し、薬剤師・看護師・他医療職のキャリア開発に注力している。【保有資格】米国CCE認定GCDF-japan キャリアカウンセラー、国家資格 キャリアコンサルタント

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